概念図
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福岡空港18:20発の飛行機で小松空港へ。小松空港でレンタカーを借りる。5泊6日で28500 円。コンパクトカーを予約していたが、同じ料金でランサーセディア(1500cc)になった、ラッキー。
8号線のジャスコで食料を調達し、別当出合へ、およそ60km。除雪の状況が心配であったが、出発の前日に別当出合まで除雪が完了したとの情報を入手。駐車場には数台の車が止まっていた。食事、晩酌後、車の中で就寝。
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天候・晴。別当出合を5:50に出発、つり橋を渡り、砂防新道を行く。ところどころ土が出ていてつぼ足で行く。雪が解けたところにはふきのとうが咲いている。尾根に登りあがり、中飯場近辺からシール登高に切り替える。開放的なブナ林を登高していく。しばらく登ると視界が開け別当谷越しに白山の上部が望めるようになる。甚ノ助小屋には9:30着、ここを本合宿のベースとする。甚ノ助小屋からは別山の端正な姿が望める。小屋が込むことを予想し、テントを設営する。
荷物をデポし、とりあえず今日は御前峰を目指す。エコーライン経由で室堂へ。途中尾根に上りあがると、御岳から剱まで、北アルプスの名峰が勢ぞろいで出迎えてくれた。中でも薬師の存在感は飛び抜けている。阿弥陀ヶ原はだだっ広い雪原、ここから御前峰を仰ぎ見ることができる。御前峰には15:00着。御前峰からの景色はすばらしい。北アルプスの絶好の展望台だ。
景色を楽しんだ後、南竜小屋を目指して滑降する。南竜小屋まで600mの滑降、快適なザラメ雪。南竜小屋は埋もれていたが、入り口が掘り出されていた。甚ノ助小屋には17:00着。今日はまだ登山者は少なかったので、小屋にとまることにした。自分を入れて3人だった。しかし小屋にはどこかの山岳会のデポがあり、5/3と書いてある。おそらく明日からは大賑いとなることであろう。食事後、就寝。
5/3
天候・晴。今日は七倉山を目指す。七倉山北面、滝川源頭にはよさそうな斜面があるのだ。早朝は堅雪となり、急斜面ではシールが利かないので、雪が緩むまでアイゼンで登高する。今日は黒ボコ岩経由で、阿弥陀ヶ原へ。室堂、御前峰を右手に大汝峰の南の肩に登りあがる。大汝峰西斜面を巻いて七倉山へ。
七倉山北面は素晴らしい斜面だ。純白の手つかずの斜面が待っていた。一本だけ滑降を楽しむ。七倉山に登り返し、大汝峰をまいて御前峰直下へ。ここから黒ボコ岩経由で甚ノ助小屋まで、600mの滑降。甚ノ助小屋には16:20着。案の定、甚ノ助小屋はあふれんばかりの人だ。今夜はテントで就寝。
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天候・晴。今日は滑降重視で楽しむことにする。 黒ボコ岩経由で大汝峰南の肩へ。ここから小白水谷(ヒルバオ雪渓)に滑り込む。この谷も素晴らしい谷だ。小カンクラ雪渓との出合まで600mの滑降。出合から小カンクラ雪渓を登り返す。途中で右手の尾根に登りあがり、尾根の反対側の転法輪谷最上部まで登る。今度は転法輪谷を滑降する。小白水谷ほどのスケールはないが、この谷の滑降も楽しかった。滑降開始地点まで登り返し、滑りなれた経路で、甚ノ助小屋へ。甚ノ助小屋着17:00。今日も小屋はにぎわっている。静かにテントで就寝。
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天候・晴。もう滑降にはかなり満足したので、今日は別山までツアーに出かけることにする。6:45に甚ノ助小屋を出発し、南竜小屋へ。南竜の南の沢に一度降り、油坂の頭に登りあがる。油坂の頭からは尾根歩きとなるが、所々夏道が出ていて、スキーを脱がなくてはいけない。別山には11:15到着。別山からの白山の眺めはすばらしい。荒島岳も指呼に見えるが、もう雪はなく山スキーはできそうにない。別山の北東斜面もなかなかの斜面だ。せっかく来たので一本格好を楽しむ。わざわざここまでやってきてスキーをするものもなかなかおるまい。
帰りは尾根の西側で遊びながら帰る。ツアーらしいツアーでなかなか楽しい。油坂の頭まであっという間に帰りつく。油坂の滑降もなかなかスリリングで楽しかった。甚ノ助小屋には13:10着。テントを撤収し、下山する。重荷を背負っての滑降はなかなか大変だ。
山の下のほうは4日間のあいだにだいぶ雪解けが進んでいた。不思議なのは、今日か昨日に雪解けしたはずのところに、もうふきのとうが咲き始めていることである。おそらく、雪が薄くなって日光が少しづつ透過し始めると、雪解けを感知し成長をはじめるのであろう。別当出合には15:00着。車で一里野温泉まで行って温泉に入り、道路わきで車中泊した。
5/6 荒島岳登山へ続く。
タグ:白山、別山、七倉山、転法輪谷、小白水谷、別当出合、テレマークスキー
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別当出合から尾根に登りあがり、ブナ林を登高する。1500m付近。
甚ノ助ヒュッテから別山を望む。
甚ノ助ヒュッテから別山を望む。
エコーラインから御前峰。
エコーラインから南竜方面。
大汝峰。
七倉山。
七倉山北面、滝川源頭。どの斜面も手つかずの素晴らしい斜面だ。
南竜より、油坂の頭、別山。
別山から白山を望む。
ふきのとう。
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