2004年 8月28〜29日
九州横断縦走part2・久留米〜唐津・背振全山縦走2Days


九州横断縦走第2弾!久留米から背振全山を越え唐津まで縦走しました。縦走後の生ビール、イカ刺しは格別でした。画像は唐津・松浦川の夕景。
九州横断縦走第2弾!久留米から背振全山を越え唐津まで縦走しました。縦走後の生ビール、イカ刺しは格別でした。画像は唐津・松浦川の夕景。

概念図
概念図

地図1
地図1

地図2
地図2

全体図
全体図


8/28

 あまりこんなことはないのだが、久しぶりの縦走に興奮して、眠りにつくことができない。 やっぱり自分はハイカーなんだなと思う。ほとんど眠ることもできずに、午前0時に久留米東合川新町(下宿)を出発。 キロ6分ペースで快適にジョグ。 途中、会事務所に寄り、必要な地図をコピーする。 今回の縦走は坂本峠から入ろうかとも思ったが、 いつも久留米から見上げている九千部山、この端正な山をこの縦走からはずすわけには行かない。 四阿屋のクライミングゲレンデにもお世話になっているしね。

 二千年橋を渡り県道を鳥栖方面へ。空には月と星が出ている。 途中、鳥栖のいつものローソンで食料を調達。 四阿屋を過ぎ、さらに登って行く。ここまでほぼ20km。 クライミングゲレンデへの道を左に分け、荒れた沢沿いの登山道を登って行く。 少し登ったところで夜明けを待つことにする。 マットを広げそのままゴロ寝。 杉林の間から星が見える。快適なビバーク。

 カナカナの声で目を覚ます。天候・曇り。登山道を九千部山を目指して登って行く。 登山道は鳥栖山岳会による道標がよく整備されている。 九千部山頂上は視界もなく、早々に立ち去り先を急ぐ。 七曲峠、坂本峠を越え背振山への登りに取り付く。 蛤岳にはパッカリと割れた蛤岩があった。 蛤岳北面の鞍部にはたくさんの小沢が流れている気持ちのいいところだ。ここで水を汲む。 背振山への登りは自衛隊基地の左を巻いて登っていくため、遠回り+登下降の繰り返しでうんざりする。 背振山頂も展望なし、先を急ぐ。 椎原峠、子爪峠を越え金山へ。 金山も展望なし、三瀬峠へ下る。途中小沢があり水を汲む。ここでキャンプをするパーティーもあった。

 三瀬トンネルは車でしょっちゅう通るが、旧道の峠は初めてだ。 しかし立派な舗装道路が通っており往時の峠道の面影を残すものはない。 ここから井原山への登りだ。井原山山頂展望なし。雨が降り始め、風も強くなってきた。 そろそろビバーク地を探したいが、水場がない。洗谷に降りるのもかったるいので、雷山まで足を伸ばすことにする。 雷山山頂も展望なし、面白い形の岩が転がっている。 ここから雷山観音方面に林道まで下り、林道と交差する沢で水を汲む。 雷山スキー場まで林道沿いに歩くが、期待した風雨をしのげるような建造物はなく、杉林の中でビバーク。 雨が本降りとなり、ズブ濡れとなってのあまり快適でないビバーク。

8/29

 天候・雨。夜明けを待って出発。一日目に雷山まで来れたので、先が見えた。今日中に唐津まで行けるであろう。 雷山スキー場から長野峠まで下る。尾根沿いの道は道標はあるが、ヤブ漕ぎを強いられる一般的でない道。 長野峠から羽金山へ登る。長野峠からは、下草が深く、ところどころヤブもあり、あまり一般的ではない。 しかし、福岡想山会などによる道標はよく整備されている。 羽金山は無線基地に占められ山頂まで行けない。 インターホンで連絡すると、三角点のある山頂まで行かせてもらえるようだ。 荒川峠は、高原状に開けた峠だ。近くに田畑や民家もある。 民家の方に水を分けてもらう。

 女岳は小さなピークだが、カヤトで展望に恵まれ糸島方面の展望がすばらしい。 荒谷峠へ降り、浮嶽を目指す。浮嶽はどっしりとして、ピラミダルな山容だ。 急斜面を30分も登ると浮嶽山頂に着く。 山頂には浮嶽神社があり、玄界灘の展望がすばらしい。 白木峠へ降り、背振山地最西の山、十坊(とんぼ)山へ登る。 十坊山は背は低いが、展望に恵まれた山である。 山頂の大きな花崗岩に登りその上に立つと、まさに360度の展望だ。 これまで越えて来た背振山地西部、天山、玄界灘、松浦潟の展望がすばらしい。 延々と続く虹ノ松原の向こうに目指す唐津の街が見える。

 十坊山から唐津方面への道をしばらく探したが見つからない。白木峠に戻って、唐津を目指すことにする。 白木峠からはいつもの車道歩き。途中、峠を一つ越えて谷口部落へ。 このあたりはハウスみかん栽培が盛んだ。

 国道、JRを越えて、唐津街道を行く。しばらく歩くと虹ノ松原に入る。 どこまで行っても松林が続く。最初のうちは感心していたが、すぐにうんざりとなる。 最後の核心だ。唐津まであと5kmの標識があり、気を持ち直す。 途中、左側の駐車場に唐津バーガーのバスが止まっていた。 なるほど、かなり繁盛しているようだ。 これがうわさの唐津バーガーかと思ったが、ここでハンバーガーなんか食べたら歩けなくなるし、 市内に入ったらきっと本店があるだろうと思って通り過ぎる。 虹ノ松原を越え、唐津市内へ。松浦川は大河である。 松浦橋からの夕べの唐津の景色はすばらしかった。

 市内に入ったので、すぎっちに電話で唐津バーガーについてたずねる。 どうやら唐津バーガーは市内では売っておらず、虹の松浦での販売とのこと。 あ~、唐津バーガー食い損ねた~。 気を取り直して、JR唐津駅へ。 せめてイカは食べて帰ろうと、駅前の居酒屋でイカ刺し定食を食べる。 生ビールうますぎ。しかしこの後、ビールがまわってしまい、久留米まで帰るのがホントの最後の核心であった(もちろん電車だけどね)。


8/28
0:00久留米東合川新町 出発
0:30-55RKAC会事務所
2:03-15鳥栖・ローソン
2:30四阿屋
2:50四阿屋駐車場
3:05-6:45ビバーク地
6:55-7:05九千部山
8:12七曲峠
9:45蛤岳
11:12-22背振山
12:20椎原峠
13:00-11子爪峠
14:00金山
15:10三瀬峠
16:40井原峠
17:50雷山
18:30ビバーク地
 
8/29
6:10出発
7:10-20長野峠
8:45-50羽金山
10:43-50荒川峠
11:50-12:00女岳
12:15荒谷峠
12:55-13:05浮嶽
13:45-55白木峠
14:22-39十坊山
16:07白木峠
17:55虹ノ松原
19:25JR唐津駅
九千部山山頂。
九千部山山頂。

蛤岩。格好のフィストクラック!?
蛤岩。格好のフィストクラック!?

背振山山頂。
背振山山頂。

金山山頂。
金山山頂。

三瀬峠。
三瀬峠。

井原山山頂。
井原山山頂。

雷山山頂。
雷山山頂。

想山会の道標があった。
想山会の道標があった。

羽金山は電波送信所があり、山頂には立ち入れない。
羽金山は電波送信所があり、山頂には立ち入れない。

長野峠。
長野峠。

女岳山頂。
女岳山頂。

なめこ。
なめこ。

浮嶽山頂。
浮嶽山頂。

背振山地の西鎮・浮嶽。どっしりとしてピラミダルな山容だ。
背振山地の西鎮・浮嶽。どっしりとしてピラミダルな山容だ。

白木峠。
白木峠。

十坊山山頂の大岩。
十坊山山頂の大岩。

松浦潟の向こうに唐津の街が見える。
松浦潟の向こうに唐津の街が見える。

糸島方面の絶景。
糸島方面の絶景。

唐津平野東部はハウスみかん栽培の基地だ。
唐津平野東部はハウスみかん栽培の基地だ。

どこまでも続く虹ノ松原。
どこまでも続く虹ノ松原。

松浦川と唐津の夕景。
松浦川と唐津の夕景。

イカ刺し!!
イカ刺し!!