9/2
前日夜、福岡からぱうさんを向かえ、自宅で再会を祝う。朝5時に津市を出発し、平湯経由で上高地入り。10時過ぎには行動開始。横尾から横尾谷に入り、15分程度で岩小屋跡。ここに登攀具をデポしておく。涸沢にテントを張りビールで乾杯、明日に備え早めに就寝。
9/3
天気は快晴。しかし、午後からはにわか雨、雷雨との予報。岩小屋跡まで下り、横尾谷を徒渉する。水量はなんて事ないが、水が冷たい。対岸の1ルンゼ押出しを詰める。小1時間ほどでT4尾根取つきに着く。
T4尾根は4P。IV、V-のピッチがあり、アプローチとは言いがたい。岩のもろい所もあり油断禁物。
1P(V)、ぱうさんリード。コーナーをステミングを使いながら登る、小ハングの乗り越しが少し厳しい。
2P(V+)、ごーやリード。窮屈なフレークを越えて、細かいフェースを右へ斜上する。そこに行かないとピンの場所がわからず、おそるおそる登る。左に折り返し扇岩テラスへ。
3P(A1)、ぱうさんリード。細かいフェースに打たれたボルトラダー。フリーなら5.11+であるが、ここは当然A1で登る。上部にはハンガーボルトも打たれているが、ちぎれそうな細引きが通された支点も多くある。
4P(IV+、A1)、ごーやリード。狭いテラスのトラバース。難しくはないが、イヤな感じだ。トポではさらにルンゼを越えて行くが、ロープの流れを考えルンゼの手前でピッチを切る。
4.5P、ぱうさんリード。ルンゼの側壁を登る。
5P(V+)、ごーやリード。コーナーをクラックを使いながら登り、スラブに出る。スラブに出ると傾斜もゆるくなり上部の東壁ルンゼも見えてくる。ここのスラブは磨かれたためか滑りやすい。
6P(IV)、ぱうさんリード。草付き混じりのスラブ。難しくはないが、雨が降り出し、雷も鳴り始めた。早く上部へ抜けたいところだ。
7P(III)、ごーやリード。最終ピッチは沢登りのような泥のルンゼ。雷鳴が激しくなり、ビビリながらも登攀終了。
上部は樹林帯のためひとまず安心だ。
屏風尾根稜線までは、草つき、砂混じりのルンゼを登るが、崩壊途中の箇所もあり注意が必要だ。 稜線に出ると雷もやみ、視界がひらけてきた。踏み跡ははっきりしているが、ハイマツが結構うるさい。 屏風の頭では視界も晴れ、絶景を楽しむ。屏風のコルを経て涸沢に帰る。ビールで祝杯をあげる。
9/4
予報では、台風の接近に伴って前線が活発化し、午後から雨だという。明日以降は台風で大荒れになるので、前穂北尾根を登る予定であったが、早目に下山する事にする。涸沢は快晴、のんびりと朝食をとり、だらだらと撤収作業をする。山でのんびりできるのは、ほんとに幸せなことだ。撤収後、屏風のコル経由で上高地へ下った。
新穂高で温泉に入りる。帰りの高速は大雨であった。
9/2 | |
10:15 | 上高地 |
12:30-45 | 横尾 |
13:00-30 | 石小屋跡・登攀具デポ |
15:45 | 涸沢 |
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9/3 | |
5:15 | 涸沢出発 |
5:30-50 | 石小屋跡・徒渉 |
6:30 | T4尾根取付 |
8:00 | 登攀開始 |
10:00-30 | T4 |
11:20 | 2Pビレイ点 |
13:15 | 3Pビレイ点 |
13:50 | 4Pビレイ点 |
14:20 | 5Pビレイ点 |
15:00 | 6Pビレイ点 |
15:30 | 7Pビレイ点 |
15:45 | 7P終了点 |
16:15 | 屏風尾根稜線 |
17:00 | 屏風の頭 |
18:00 | 屏風のコル |
18:45 | 涸沢 |
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9/3 | |
8:10 | 涸沢出発 |
9:00-15 | 屏風のコル |
11:15 | 上高地 |
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上高地、いい天気だ。
横尾谷から見た屏風岩。
涸沢カール。
横尾谷の徒渉。
1ルンゼの押し出し。
T4尾根取付付近から見た、東壁全景。
1P、コーナーを登る。
3P、ボルトラダー、Freeなら5.11+。
5P終了点で、雨が降り出した。
屏風尾根稜線に出ると雨が止んだ。
屏風の頭。
嵐の前、好天の涸沢。
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