2008年 3月21日
頸城・雨飾山・山スキー


穏やかな陽気の中、雨飾山P2から大斜面の滑降を楽しみました。写真はP2から望む雨飾山本峰。
穏やかな陽気の中、雨飾山P2から大斜面の滑降を楽しみました。写真はP2から望む雨飾山本峰。

GPS軌跡
GPS軌跡


 今日は天気も回復傾向。小谷温泉から金山に登る予定であったが、雪の状態が悪く結局雨飾山に登ることになった。

 6時に宿を出発、小谷温泉を目指す。小谷温泉を過ぎ、雨飾高原方面へ進むと林道妙高小谷線の分岐点まで除雪されていた。

 金山へは妙高方面への林道を進み天狗原山への尾根に取付くルートと、大海川へ降り堰堤を徒渉して金山への尾根に取付くルートがとれる。途中、車から見た感じでは、笹ヶ峰への林道は幾箇所も雪崩の跡が見えたので、後者のルートをとることにする。林道から右手の尾根に上がってしばらく進むと下降地点だ。ところが大海川を見降ろすと、斜面には幾つも亀裂が走り、下部にはデブリの跡がある。大海川の徒渉も大変そうに見えるし、帰りもここを登らなければいけない事を考えると、予定を変更した方がよさそうである。無理せず、目的地を雨飾山に変更する。

 林道へ戻り雨飾高原まで平坦な道を歩く。雨飾高原は雪に埋もれており、見上げると時折流れる雲の隙間から雨飾山がのぞく。大海川の川原に降り、まばらに立つ大木を横目にすすむ。ここは気持ちのよいスノーハイクだ。夏道の尾根に直接取付き登高を開始する。下部は狭く、斜度も急であるが、しばらく登ると尾根が集まり、よい雰囲気のブナの疎林となる。稜線まではもう一息だ。

 稜線の手前で休憩を取る。向かいには大きな金山、天狗原山が見える。天気も回復しホントに気持ちがよい。静かなツアーだ。

 稜線に上がると、P2の真っ白な斜面が見える。P2までは300mほどの登りだ。上部になるにつれ斜度がきつくなる。白樺の大木に付いた霧氷が美しい。最後の雪壁を登りきるとそこがP2だ。時折雲が晴れると、ごつごつした岩峰が顔を出す。雨飾山山頂までは、ここから2Pの岩登りであるが、当然今回はここまでである。P2からは北アルプス、戸隠、頚城の山々、素晴らしい展望だ。

 降りは腐れ雪に苦労しながら忠実に登路をすべる。雨飾高原から1210mピークに登り、駐車地点まで滑る。

 帰りに小谷温泉、山田旅館に日帰り入浴する。旅館のたたずまい、浴室とも非常に風情のある温泉であった。

タグ:テレマークスキー、雨飾山、小谷温泉


7:00駐車地点(980m)
8:30雨飾高原(1160m)
8:45夏道取付(1160m)
10:30稜線(1520m)
11:30-11:50雨飾山P2(1840m)
12:57大海川河原(1200m)
13:16雨飾高原(1160m)
13:541210mピーク(1210m)
14:30駐車地点(980m)
林道妙高小谷線の分岐点。
林道妙高小谷線の分岐点。

大海川への下降斜面は不安定、金山は断念、
大海川への下降斜面は不安定、金山は断念、

雨飾高原への林道。
雨飾高原への林道。

雪に埋もれる雨飾高原、雲の間から雨飾山がのぞく。
雪に埋もれる雨飾高原、雲の間から雨飾山がのぞく。

大海川の河原、静かなスノーハイク。
大海川の河原、静かなスノーハイク。

夏道の尾根に取り付く。
夏道の尾根に取り付く。

美しいブナの疎林を登る。
美しいブナの疎林を登る。

稜線を登る、P2の白さがまぶしい。
稜線を登る、P2の白さがまぶしい。

広大なP2の斜面。
広大なP2の斜面。

見事な霧氷。
見事な霧氷。

P2にて。奥の岩峰、左奥が雨飾山南峰。
P2にて。奥の岩峰、左奥が雨飾山南峰。

焼山、火打山、金山、天狗原山。
焼山、火打山、金山、天狗原山。

P2上部を滑る。
P2上部を滑る。

下部の雪はくさくさだ。
下部の雪はくさくさだ。

大海川河原の大木。
大海川河原の大木。

1210mピークから雨飾山を振り返る。
1210mピークから雨飾山を振り返る。