2009年 2月 1日
石徹白・野伏ヶ岳・山スキー


石徹白・野伏ヶ岳は、関西・東海山スキーヤーのメッカ。広大な景色を望みながらの山頂からの滑降は爽快そのもの。
石徹白・野伏ヶ岳は、関西・東海山スキーヤーのメッカ。広大な景色を望みながらの山頂からの滑降は爽快そのもの。

GPS軌跡
GPS軌跡


 白鳥インターから長良川を遡り、桧峠を越え石徹白地区へ。夜明け前に上在所に着く。上在所の駐車場には先行の車が一台、三人パーティーがヘッドライトで登り支度をしている。目的地は同じ野伏ヶ岳ということだ。

 先行パーティーを見送り、6:40に出発。道路の除雪終点から、シール登高となる。林道を所々ショートカットしながら、登っていく。1時間ほど登ると急に視界が開け、牧場の跡地に出る。野伏ヶ岳はガスに隠れ見えない。左手の1150mピークに登り上がり、尾根を進み、南東尾根との暗部に降りる。ここから南東尾根に取り付く。

 尾根は広くヤブも気にならず、快適に登っていく。アイスバーンの上に、5cm程の積雪がある。一昨日からの雨は途中で雪に変わったようだ。帰りの滑降が楽しみである。天候はだんだんと回復しているようで、野伏ヶ岳の山頂が望めるようになった。

 途中1450m付近でスキーを脱ぎ、アイゼンに履き替える。しばらく登っていくと稜線が近づいてくるが、何やら雪庇のようなものが張り出しているように見える。近づいてみるとそれほど大きなものでなかったので安心する。雪崩を誘発しないように気をつけて雪庇を越える。

 稜線に出ると山頂まではもう一登りだ。野伏ヶ岳山頂は標識もなく、実に藪山らしいたたずまいだ。時々雲が晴れると、薙刀山、芦倉山、大日ヶ岳の姿が望める。

 帰りは東尾根を下る。上部はアイスバーンとなっているが、1500mあたりから下は、10cm程新雪の積雪があり、とても快適である。滑るのは南東尾根より、東尾根の方が広く快適であろう。5人程こちらの尾根から登ってくる人とすれ違った。

 尾根を下り終わり、牧場方面に雪原を進んでいく。雪原には所々大木がたち、良い雰囲気である。天気はすっかり回復し、野伏ヶ岳の全容がよく見える。気持ちよく雪原歩きをしていると、行く手を水流に阻まれ、右往左往する。まさに迷路に閉じ込められたネズミの状態だ。結局うろうろしたあげく後戻りして牧場入口まで戻る。最後は林道をたどり、上在所まで戻った。駐車場には7台ほどさらに停められていた。

 今日は風がかなり強いことを覚悟していたのだが、この辺りはとても穏やかであった。野伏ヶ岳は、登って良し、滑って良し、歩き回って良し、実に楽しい山であった。また、この辺りの他の山にも来てみたい。

タグ:野伏ヶ岳、テレマークスキー


6:40上在所(710m)
7:55牧場跡入口(1090m)
8:22ダイレクト尾根取付(1090m)
9:56稜線(1600m)
10:10-30野伏ヶ岳山頂(1674m)
11:17東尾根取付(1100m)
12:00牧場跡入口(1090m)
12:30上在所(710m)
夜明け前の上在所。
夜明け前の上在所。

牧場跡入口。野伏ヶ岳はガスの中だ。
牧場跡入口。野伏ヶ岳はガスの中だ。

開けたダイレクト尾根を登る。
開けたダイレクト尾根を登る。

ダイレクト尾根で見つけたブナの大木。
ダイレクト尾根で見つけたブナの大木。

ダイレクト尾根上部から望む野伏ヶ岳山頂。
ダイレクト尾根上部から望む野伏ヶ岳山頂。

東尾根。
東尾根。

稜線には雪庇のようなものが…。
稜線には雪庇のようなものが…。

ミニ雪庇を越える。
ミニ雪庇を越える。

野伏ヶ岳山頂直下。
野伏ヶ岳山頂直下。

野伏ヶ岳山頂には藪山らしく何もない。遠景は大日ヶ岳。
野伏ヶ岳山頂には藪山らしく何もない。遠景は大日ヶ岳。

薙刀山はガスの中。
薙刀山はガスの中。

霧氷。遠景は丸山。
霧氷。遠景は丸山。

雪原は流水で分断されている。さながら迷路のよう。
雪原は流水で分断されている。さながら迷路のよう。

雪原より野伏ヶ岳の全容。
雪原より野伏ヶ岳の全容。