2009年 2月15日
石徹白・薙刀山・山スキー


天候に恵まれ、最高の景色と滑降を楽しんだ。
天候に恵まれ、最高の景色と滑降を楽しんだ。

GPS軌跡
GPS軌跡


 今月3回目の石徹白。今日は薙刀山を目指す。6:40、上在所に到着、既に3台程駐車があった。準備をしているうちにさらに2台到着した。7:00出発。

 牧場跡までは、ショートカットしながら林道を進む。金曜には春一番の嵐で、60mmの雨が降ったという。林道の雪はかなり溶けて、5カ所ほど雪が切れている。

 牧場跡からは石徹白の山々がよく見える。薙刀山はまだまだ遠くに望まれる。低地を横切って野伏ヶ岳の東尾根下部を縫う林道に登り上がる。尾根を越え、推高谷を右手に見ながら遡っていく。推高谷は水流が出ている。左手には野伏ヶ岳のおいしそうな斜面が広がっている。

 林道終点を過ぎると、推高谷の奥に薙刀山の稜線が見える。右岸の急斜面を下れば推高谷に降りられそうだが、川床はかろうじて雪で埋まっているものの不安定に見える。ここでは谷に降りずに右岸の尾根に登り上り、右岸斜面をトラバースする。滑落したらイヤなのでアイゼンに履き替える。野伏ヶ岳からの沢との出合で推高谷に降りる。

 推高谷源頭は開放的なカール状地形が広がり、滑ったら気持ちが良さそうだ。ここから左岸に登り上がり、野伏ヶ岳と薙刀山の鞍部を目指す。稜線には雪庇や亀裂が発達し、なにやら危険な雰囲気だ、スピーディーに行動する。

 稜線に登り上がると、薙刀山方面の視界が一気に開ける。薙刀山までは雪庇の発達した稜線が続き、稜線の東側にはなだらかな高原状の斜面が広がっている。いくつか小ピークを越え、稜線を進んでいくと薙刀山山頂に達する。

 薙刀山山頂は360度の展望だ。小白山や野伏ヶ岳からよりも別山がとても近くに見える。

 帰りは山頂直下のなだらかな大斜面を滑る。雪は快適なザラメ、気持ちよく滑る。稜線直下からは推高谷に滑り込むが、ここも素晴らしい斜面だ。

 推高谷1300mの出合から右岸に登り上がり、牧場跡まで最後の滑降だ。牧場跡からは林道経由で上在所まで戻った。

 薙刀山は、懐が深く、地形のスケールも大きいので、長く変化に飛んだ滑降が楽しめる。しかしルート中には危険箇所が多く、沢筋にルートをとる場合は特に注意が必要だ。

タグ:テレマークスキー、薙刀山、石徹白


7:00上在所(710m)
8:05牧場跡入口(1180m)
8:45野伏ヶ岳東尾根下部(1120m)
9:35推高谷(1370m)
10:00野伏ヶ岳、薙刀山の鞍部(1480m)
10:30-50薙刀山山頂(1647m)
11:15推高谷(1300m)
12:00牧場跡入口(1180m)
12:30上在所(710m)
林道下部はかなり雪が溶けた。
林道下部はかなり雪が溶けた。

牧場跡から見た野伏ヶ岳(左)と薙刀山(右)。
牧場跡から見た野伏ヶ岳(左)と薙刀山(右)。

小白山。
小白山。

推高谷越しに薙刀山方向を望む。
推高谷越しに薙刀山方向を望む。

推高谷右岸のトラバース。
推高谷右岸のトラバース。

推高谷(1370m出合)に降りる。
推高谷(1370m出合)に降りる。

推高谷。
推高谷。

推高谷源頭。
推高谷源頭。

稜線直下は危険な気配。
稜線直下は危険な気配。

稜線の雪庇。
稜線の雪庇。

稜線東側の原と薙刀山。
稜線東側の原と薙刀山。

野伏ヶ岳方面を振り返る。
野伏ヶ岳方面を振り返る。

薙刀山へはもう少しだ。
薙刀山へはもう少しだ。

薙刀山直下。
薙刀山直下。

よも太郎山、願教寺山、銚子ヶ峰、その奥に別山へ続く山並み。
よも太郎山、願教寺山、銚子ヶ峰、その奥に別山へ続く山並み。

荒島岳、遠景は能郷白山(右奥)、平家岳(左奥)。
荒島岳、遠景は能郷白山(右奥)、平家岳(左奥)。

山頂直下のなだらかな斜面と野伏ヶ岳。
山頂直下のなだらかな斜面と野伏ヶ岳。

山頂直下の大斜面。
山頂直下の大斜面。

薙刀山を振り返る。
薙刀山を振り返る。

牧場跡まで滑降!
牧場跡まで滑降!

稜線直下の好斜面。
稜線直下の好斜面。

シュプールを振り返る。
シュプールを振り返る。

出合直前地点、沢が出ている。
出合直前地点、沢が出ている。

出合(1300m)から右岸に登り上がる。
出合(1300m)から右岸に登り上がる。

最後の滑降。
最後の滑降。