2009年 2月22日
日照岳・山スキー


日照岳山頂からは、真っ白な白山がすぐそこに望まれた。
日照岳山頂からは、真っ白な白山がすぐそこに望まれた。

GPS軌跡
GPS軌跡


 金曜日の低気圧通過で山にはかなり雪が積もったようだ。今日は新雪を目当てに、日照岳に向かう。東海北陸道を荘川ICを降り、国道156号線を北上する。夜が明けた6:20に到着。随分、夜明けが早くなった。

 今日はまだ誰も来ていないようで駐車はない。どこから取り付くか、しばらく行ったり来たりしたが、良さそうな尾根を見定める。6:45出発。北東尾根支尾根に取り付く。終止眼下に御母衣湖を望みながらの登高だ。支尾根下部は薮がうるさく登りにくい。今年はかなり雪が少ないのではないか。所々急斜面がありスキーを脱いで登る。しばらく登ると薮が少なくなり、ブナの疎林となる。登り始めて3時間ほどで稜線にでた、随分時間がかかった。

 稜線はブナや杉の大木が居並びなかなか雰囲気が良い。北側には真っ白な三方崩山がよく見える。

 この山はなかなか山頂が姿を現さない山だ、しばらく進むとようやく山頂が望まれた。稜線を進むと1500m地点でもう一つ南の尾根から登ってきたトレースにぶつかった。途中、山頂から下ってきたトレースの主とすれ違う。尾根の情報を聞くとそれほど薮はひどくなかったそうだ。帰りはこちらの尾根を滑ろうか。うららかな尾根をもうしばらく進んでいくと山頂に到達する。

 山頂からの視界はそれほど良くないが、三方崩山、白山、別山、大日ヶ岳、芦倉山、御岳、乗鞍が望まれる。鬼の角のような白山から別山までの白い山嶺がひと際印象的だ。

 山頂からは御母衣湖を望みながら高低差1000mの滑降だ。直下の稜線は、軽い新雪が気持ちいい。しばらく稜線を下るとブナの疎林となりここも快適な新雪斜面。もう一つ南の尾根を滑ろうかとも思ったが、途中のブナ林の斜面が気になったので、登って来た尾根を滑ることにする。

 支尾根上部は快適なブナの林間滑降。しかし、しばらく滑ると薮がうるさくなり、沢で遊びながら滑る。沢はかなり斜度があるので、雪が不安定なときは入らない方がよいだろう。尾根の下部は薮がひどくて滑るのが大変だ。もう一つ南の尾根を滑る方が快適だったかもしれない。薮の薄いところを探しながら、苦労して駐車地点まで滑った。

 日照岳は山頂から取り付きまで、1000mの滑降が楽しめる魅力的な山だ。今回、稜線と尾根上部の斜面は素晴らしかったが、下部は薮で苦労した。雪が少ないということもあるのだろう、あと1m積雪があったら状況は全く違うと思われる。


6:45R156駐車場所(770m)
10:05北東尾根稜線(1360m)
10:35支尾根J(1500m)
11:35-55日照岳(1751m)
12:25支尾根J(1500m)
12:37北東尾根稜線(1360m)
14:00駐車場所(770m)
R156から登り始める。
R156から登り始める。

支尾根下部はヤブがうるさい。
支尾根下部はヤブがうるさい。

御母呂ダムを望みながら高度を稼ぐ。
御母呂ダムを望みながら高度を稼ぐ。

支尾根上部になると開けてくる。
支尾根上部になると開けてくる。

稜線はブナや杉の大木が居並ぶ。
稜線はブナや杉の大木が居並ぶ。

ブナのブロムナード。
ブナのブロムナード。

うららかな稜線歩き。
うららかな稜線歩き。

日照岳山頂を望む。
日照岳山頂を望む。

山頂まであと一息。
山頂まであと一息。

三方崩山。
三方崩山。

別山、白山。
別山、白山。

大日ヶ岳、芦倉山。
大日ヶ岳、芦倉山。

南東尾根。遠景は御嶽。
南東尾根。遠景は御嶽。

新雪の稜線を滑る。
新雪の稜線を滑る。

ブナ林の滑降。
ブナ林の滑降。

最後の滑り。
最後の滑り。