2010年 3月22日
石徹白・薙刀山・山スキー


うららかな天気のもと、薙刀山からの滑降を楽しみました。
うららかな天気のもと、薙刀山からの滑降を楽しみました。

GPS軌跡
GPS軌跡


 3/22、石徹白の薙刀山に登ってきました。この日は、本当は石徹白最奥の山、願教寺山がターゲットだったのですが、大滝手前、急斜面のトラバースに阻まれ、目的地を薙刀山に変更しました。3/20は津市でも、ものすごい黄砂が観測されましたが、3/21からの降雪で山には10cmほど新雪が積もり、真っ白に化粧直しされていました。

 上在所には既に10台以上の車が駐車されている。駐車場を8:11に出発し、林道沿いに石徹白川を遡る。林道にはまだ十分に雪があるが、3箇所程雪が切れているところがある。林道沿い山側斜面の雪は随分落ちているが、まだまだ雪崩に注意が必要だ。初河谷手前のトラバースも随分とマイルドになった。

 石徹白登山口には10:20着。願教寺山を目指して、さらに林道を遡る。しばらく進むと両岸が切り立ち、前方に大滝が望まれる。林道は切れ落ちた急斜面となっており、大滝を越えるにはかなりの距離をトラバースしなければならない。滑落したらただではすまなそうなので、林道の通行はあきらめる。

 地形図を見ると少し戻った地点から石徹白川を徒渉すれば、右岸の台地に登り上がれそうである。予定を変更し、薙刀山を目指すことにする。今日は先々週と比較すれば水量は格段に少なく、なんとか徒渉できそうだ。しかし、膝まで水流につかる。雪解け水の冷たいこと。

 右岸の急斜面を150m程登ると台地に出る。願教寺山へもこの台地を横切って行くのが正しいルートのようだ。次回はもっと早立ちをする必要があろう。

 台地を越え、さらに急斜面を200m登ると薙刀山北東尾根の稜線に出る。稜線から望まれる日岸山東面は素晴らしい斜面だ。この斜面を滑るのはもう来シーズンになってしまうだろうか。なだらかな稜線をたどると薙刀山山頂だ。

 薙刀山山頂は360度の大展望。白山、石徹白の山々、北アルプス、御嶽、荒島岳、奥美濃の山々、伊吹山まで見渡せた。既に何人か牧場から登ってきた後のようだ。展望を満喫し、山頂から薙刀平を目指して滑る。シュプールからすると二人しか薙刀山には来ていない。皆、野伏に登っているようだ。あっという間に推高谷まで滑り降りる。推高谷の雪はまだまだ十分だ。労せずして右岸に登り上がることができる。

 牧場跡を越え林道をたどって上在所に戻った。牧場跡への林道もまだ十分雪があるが、来週には所々雪が切れるところができるだろう。


8:11上在所(729m)
9:14初河谷出合(810m)
9:53推高谷出合(830m)
10:32倉谷出合(880m)
10:40石徹白登山口(960m)
10:54大滝手前(1020m)
11:05-10徒渉地点(970m)
11:55台地(1150m)
13:22稜線(1450m)
14:13-26薙刀山(1647m)
14:48推高谷(1220m)
15:05牧場跡(1070m)
15:55上在所(729m)
初河谷出合手前のトラバース。これでも随分マイルドになった。
初河谷出合手前のトラバース。これでも随分マイルドになった。

石徹白登山口。
石徹白登山口。

大滝手前。急斜面のトラバースに通行を断念。
大滝手前。急斜面のトラバースに通行を断念。

石徹白川の徒渉。雪解け水が冷たい。
石徹白川の徒渉。雪解け水が冷たい。

薙刀山東山麓の台地。
薙刀山東山麓の台地。

台地から銚子ヶ峰方面を望む。
台地から銚子ヶ峰方面を望む。

薙刀山北東尾根への急登。
薙刀山北東尾根への急登。

上部は急な雪壁。
上部は急な雪壁。

日岸山東面はニセコや東北の山のような風格。
日岸山東面はニセコや東北の山のような風格。

北東尾根より薙刀山山頂を望む。
北東尾根より薙刀山山頂を望む。

薙刀山山頂より日岸山、願教寺山、別山、白山を望む。
薙刀山山頂より日岸山、願教寺山、別山、白山を望む。

薙刀平越しに野伏ヶ岳を望む。
薙刀平越しに野伏ヶ岳を望む。

薙刀山山頂直下。
薙刀山山頂直下。

薙刀平より薙刀山山頂。
薙刀平より薙刀山山頂。

推高谷への斜面。
推高谷への斜面。

推高谷への滑降。
推高谷への滑降。

推高谷の雪は十分。難なく右岸へ乗り越えられる。
推高谷の雪は十分。難なく右岸へ乗り越えられる。

石徹白の山々に囲まれた牧場跡。
石徹白の山々に囲まれた牧場跡。

牧場跡より薙刀山山頂を望む。
牧場跡より薙刀山山頂を望む。