GPS軌跡
昨日(2011/5/6)の焼山に引き続き、今日は新潟・頸城の昼闇(ひるくら)山に山スキーに出かける。焼山温泉を6:30に出発、駐車地点を6:50に出た。
駐車地点の先からすぐにシール登高となるが、所どころ雪が切れている。林道からは目指す昼闇山が望まれる。40分程林道を歩くと、アケビ平の杉林に入る。アケビ平上部の林道が途切れるあたりから、西尾野川右岸の尾根に取り付く。尾根からは、阿彌陀山、烏帽子岳方面の展望がよく、雪解け水が走る川床も見える。880mまで右岸尾根を登り、尾根を乗り越し雪に埋まった昼闇谷川床に降りる。
昼闇谷一帯は雪崩頻発地帯だ。頂上稜線から発生した雪崩が、昼闇谷入口まで数キロに渡って大規模な雪崩が押し寄せた記録等、HPでも多くの事例が報告されている。昼闇谷に入る場合は雪の状況に十分な注意を払う必要があるだろう。
右岸からの落石に注意しながら昼闇谷をしばらく歩くと、支沢との出合に出る。頂上を目指す場合はここから左岸の尾根に取り付くといいだろう。本谷は次第に幅が狭まり、ゴルジュ帯となる。両岸からの雪崩に注意しながらゴルジュ帯を通過すると、昼闇谷源頭のカール状地形が広がる。1,270m付近で左岸の台地状の尾根に登り上がると、昼闇谷カール状地形の広大な全容が視界に広がる。
昼闇山のカール状地形は、黒部五郎岳のカールよりも遥かにスケールが大きい。ただ、昼闇山の地形が氷河の浸食によって形成されたものかについてはよくわからない。
昼闇山頂上までは中央の尾根がルートに取れそうだが、山頂には雪庇が発達し、尾根には雪庇が崩れたと見られるデブリがある。今回は山頂はあきらめ、デブリの直前までとする。
荷物をデポし、台地状大斜面の滑降を1本楽しむ。雪質は快適なザラメで、素晴らしいロケーションの中、快適な滑降を楽しむ。
帰りは登ってきた尾根をたどり、昼闇谷に滑り込む。昼闇谷の振子沢状の滑降も楽しい。一気に昼闇谷降下地点まで滑り、右岸尾根を登り返す。アケビ平までの下りも変化にとんだ楽しい滑降であった。
アケビ平を過ぎると林道の雪は途切れ、駐車地点まで歩いて帰った。
タグ:昼闇山、昼闇谷、頸城、テレマークスキー、焼山温泉
タグ:頸城、昼闇山、昼闇谷、テレマークスキー、焼山温泉
6:50 | 駐車地点(460m) |
7:33 | アケビ平(600m) |
8:33-8:44 | 880m地点(880m) |
8:50 | 昼闇谷(880m) |
9:15-9:20 | 支沢出合(1020m) |
10:12 | 1270m地点(1270m) |
10:38-10:57 | 1370m地点(1370m) |
11:06 | 1240m地点(1240m) |
11:34-11:42 | 1450m地点(1450m) |
12:12 | 支沢出合(1020m) |
12:18 | 昼闇谷(880m) |
12:48 | アケビ平(600m) |
13:10 | 駐車地点(460m) |
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駐車地点(460m)からすぐ雪道となる、遠く昼闇山が見える。
西尾野川の谷越しにアケビ平の杉林が見える。遠景は鉢山と阿彌陀山。
アケビ平の上部より、阿彌陀山、烏帽子岳。
750m付近より、昼闇谷を見下ろす。雪解け水が出ている。
880m付近で右岸尾根を乗越し、雪に埋もれた昼闇谷に降りる。
昼闇谷、880m付近。
左岸からの落石に注意、950m付近。
支沢出合、1,030m付近。頂上へ登るならこの辺りから右の尾根に取り付く。
狭まった昼闇谷を登る。両岸からの雪崩に注意。
1,250m付近を過ぎると、広大な昼闇山のカール状地形が広がる。
カール中央の台地状尾根に登り上がる。
広大なカール状地形を滑る。快適なザラメ。
デブリの直前まで登る。
デブリ。
最高到達地点1,450m。
昼闇谷上部を滑る。
昼闇谷の振子沢滑降。
鉾ヶ岳の雪解けはかなり進んだ。
新緑がきれいでした。
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