GPS軌跡 赤:往路、青:復路。
今シーズン5週連続で南越前町広野へ、今日は三周ヶ岳がターゲット。こちらでも強い雨が降ったようで、集落の積雪も一段落したようだ。広野ダム事務所前には福井ナンバーの車が一台先着、先々週お会いした方々だ。今日は美濃俣丸へ行かれるとのこと。
6:32に広野ダムを出発。ダムのトイレ脇に京都ナンバーの車が一台、この2人パーティーは三周ヶ岳に登るとのこと、私とは別の尾根に取り付かれたようだ。林道の雪はしまっており、難なく尾根取付へ到着。シールを装着し黒谷山への登りに取り付く。杉の植林の急登を抜けると、ヤブっぽいやせ尾根の急登となり、ところどころツボ足で登る。雪は堅雪状態でラッセルゼロ、快適に高度を稼ぐ。
黒谷山を越え、700m付近まで登ると滑降向きの尾根となる。850m付近のゲレンデのような斜面をはじめ、スキー滑降に適した尾根だ。1025mPを過ぎた辺りから雪が強くなり、視界がほとんどなくなった。県境尾根には10:15着。
県境尾根はブナの大木が立ち並ぶ別世界だ。視界はほとんどなく、新雪が15cm程積もっている。三周ヶ岳へは県境尾根を南にたどる。三周ヶ岳直南のピークはショートカットし、山頂南側の鞍部に登り上がる。
鞍部から山頂まではなだらかな登り。視界は雪面と空の境界もわからない完全なホワイトアウト。時折ガスが晴れると東側に巨大な雪庇が確認され、用心して進む。三周ヶ岳山頂には11:38着。ラッセルに苦しめられた過去4週と対照的に、今日は本当に楽に登らせてもらった。
三周ヶ岳頂上は何もないなだらかな雪原、視界もなく早々に立ち去る。鞍部まではシールをつけたまま用心して下る。
シールを外し、鞍部から金ヶ丸谷源頭の斜面に滑り込む。源頭一帯はどこでも滑られるスキー向きの素晴らしい斜面、最高の粉雪を楽しんだ。
金ヶ丸谷1030m地点から県境尾根1150mPへ登り返す。街道ノ尾の頭までの県境尾根も素晴らしい粉雪。県境尾根より下は700mあたりまでは滑降に適した尾根、登高時よりも新雪がさらに5cm程積もったようで、快適な滑降を楽しむ。
650mより下部はヤブ・やせ尾根で滑降困難な箇所があり、ブーツのトラブルもあって、林道まで苦労して下山した。1025mPから北に街道ノ尾をたどるか、780m付近から北に降りた方が快適かもしれない。上部の滑降内容が良いだけに、下部滑降ルートの研究が求められる。
広野ダムに着いたのは16:30を過ぎていたが、美濃俣丸に行かれたパーティーも、京都の2人パーティーもまだ戻っていなかった。
タグ:
越前、奥揖斐、三周ヶ岳、街道ノ尾、広野、金ヶ丸谷、テレマークスキー、山スキー
6:32 | 広野ダム(330m) |
6:50 | 林道、黒谷山取付(330m) |
7:59 | 黒谷山(634.4m) |
8:55 | 800mP(800m) |
9:48 | 1025mP(1025m) |
10:15 | 県境尾根(1120m) |
10:26 | 街道ノ尾の頭(1144m) |
11:23 | 三周ヶ岳直下(1230m) |
11:38-41 | 三周ヶ岳(1292.0m) |
11:49-12:05 | 三周ヶ岳直下(1230m) |
12:32-36 | 金ヶ丸谷(1030m) |
13:05-12 | 1150mP(1150m) |
13:37 | 県境尾根(1120m) |
13:55 | 1025mP(1025m) |
14:30 | 800mP(800m) |
15:21 | 黒谷山(634.4m) |
16:12-15 | 林道(330m) |
16:36 | 広野ダム(330m) |
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広野ダム管理事務所前。
450m付近、ヤブ、やせ尾根で滑降困難。
黒谷山。
800mP。
880m付近、スキーのためにあるような斜面。
1025mP。
県境尾根直下の登り。
県境尾根、1120m付近。視界は無いがブナの大木が立ち並ぶ気持ちの良い尾根。
県境尾根、1144mP付近。ブナの霧氷のブロムナード。
県境尾根上の大杉。
三周ヶ岳山頂南側鞍部から山頂方面。東側の巨大な雪庇に注意。
三周ヶ岳山頂。完全にホワイトアウト。
金ヶ丸谷源頭へドロップイン!
金ヶ丸谷のパウダー斜面。
金ヶ丸谷源頭はパウダー天国でした。
激パウ。
どこまで行ってもぱうぱう。
黒谷山南側のヤブ&やせ尾根、滑降困難。
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